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高橋尚子さんが直接指導

小中学生が基本学ぶ

 シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんとトレーナーの西村孔さんを講師に招いたチームQランニングクリニックが13日、富士市中野の富士総合運動公園陸上競技場で開かれた。陸上競技のクラブや部活動に所属する小中学生約50人が参加。けがを予防して記録を伸ばすストレッチやランニングの基本などを学んだ。

 ランニングのフォームについて高橋さんは、▽あごを引いて目線を下げる▽腕をしっかり振る▽腰を高い位置に保つ―のポイントを紹介。「体を前のめりにして自然に脚が出るようにすれば、腿(もも)の大きな筋肉を使えるので効率的に走れる」「腕を振ると自然に脚が動く。特に前半は腕を振って脚を保存してほしい」「腰を高く保てば歩幅を広く取れる」などと説明した。
 参加者たちはトラックを歩いたり、ジョギングしたりしながらフォームを確認した。
 ストレッチについては「試合の前に静的ストレッチをするとパフォーマンスが下がる」とし、動きながら体を動かす動的ストレッチを実践。じゃんけんなどのゲームを取り入れ、瞬時に判断して動く練習やバランスを取る運動も繰り広げた。
 準備運動は岳陽中のリードで行い、高橋さんが陸上競技に必要な動きを補足。「準備運動には寝ている体を起こしてけがを減らす役割がある。可動域が広がり、パフォーマンスもアップできる」と大切さを伝えた。
 クリニックは12月30日に開かれる富士山女子駅伝のプレイベント。開会式では高橋さんと小長井義正富士市長がカウントダウンボードを除幕した。ボードは富士市役所2階市民ホールに設置して開催を周知する。
 高橋さんは開会式で「世界陸上はドラマや映画の出来事ではない。みんなが今やっていることを頑張り続ければ日の丸を付けられる可能性が十分にある」と話し、自身のエピソードを紹介した。