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東小5年生が稲刈り 昔ながらの作業を体験

 東小はこのほど、同校の近くの田んぼで5年生12人を対象とした稲刈り体験を実施した。富士伊豆農協水稲部会と浮島地区の農地保全活動などを行う「はるやま21」が指導。鎌を使った昔ながらの方法で稲を刈ったほか、コンバインによる稲刈りを同乗して見学するなど、地域の農業に理解を深めた。

 収穫前には、影山拓也部会長が鎌の扱い方や注意点を解説。「片手で稲を束ねて持ち、鎌は根元に当てて手前に引く」などとこつを伝えた。
 児童たちは何度も鎌を動かし苦戦していたが、作業を進めるうちに上達。刈り取った稲はあぜ道に積み重ねていった。
 残った稲はコンバインで収穫。同部会のメンバーと同乗し、手作業とのスピードの違いを体感した。機械による脱穀作業なども見学した。
 刈り取った稲は「コシヒカリ」。児童らが種もみを植えて苗を育て、6月に田植えをした。
 体験を終えた鈴木恵太さんは「稲は堅くて鎌で刈り取る作業が大変だった。お米を残さず、おいしく食べるようにしようと思った」、内山陽葵さんは「昔の人の大変さがよく分かった。コンバインは刈り取るスピードがとても速くてびっくりした」と感想を話した。
 影山部会長は「いつも食べている米がどうやって作られるのかを肌感覚で学び、農業の楽しさや苦労を感じてほしい。体験を通して農業を身近に感じてもらえればうれしい」と語った。
 はるやま21は、ふじのくに美農里プロジェクトの活動組織の一つとして平成21年に設立した。農地の保全や小学生の農業体験などを実施しているほか、景観形成活動としてスイセン栽培などにも取り組んでいる。