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宮東高 福祉科で体験発表会

3年生が介護実習の成果

 富士宮東高でこのほど、福祉科3年生28人による体験発表会が開かれた。介護実習の総まとめとして本年度取り組んだ20日間の実践の成果を紹介した。
 生徒は校内での学習とともに福祉施設での実習を重ねており、3年生は特別養護老人ホームなどで一人の入居利用者を受け持ち、5月の前半11日間で入所の背景や身体状態、要望などを把握し、介護計画を作成。7月の後半9日間で計画を実行に移した。
 利用者の身体機能の維持・改善や生活の質の向上を中心に、生きがいづくりや余暇活動、リハビリへの意欲を引き出す工夫、声掛けやコミュニケーション、心の安らぎ、他者との交流などに目を向けて、効果的な支援や課題解決を目指した。
 発表会では、これらの取り組みから学んだことを5分の持ち時間内で説明した。利用者の現状と課題、介護計画のポイント、実行する中での経過や経緯、効果など、一連の流れをスクリーンの画像や資料も交えてたどり、感想や自己評価で締めくくった。
 各施設で指導に当たった職員を迎えて講評を得たほか、1・2年生約75人も後学のために見学した。
 同科は人間性を重視した「心ある福祉」の精神と技術を備えたスペシャリストの養成を進めており、3年間の学習の目標の一つとして介護福祉士(国家試験)の合格を掲げる。卒業生は地域の福祉、医療、健康などを支える人材として活躍が期待されている。