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交通死亡事故の現場診断 再発防止策を検討

(2020-01-18 17:30)

現場で事故の状況を確認する参加者
現場で事故の状況を確認する参加者

富士署は16日、富士市大淵の国道469号で昨年12月11日に発生した交通死亡事故の現場診断を行った。

同署や地元町内会の役員、富士地区安全運転協会や県交通安全協会富士地区支部の役員、市や県の職員、自動車学校の管理者など約20人が参加。事故の状況や原因を分析し、再発防止策を検討した。

事故は午後11時50分ごろに発生した。富士宮市方面に向かっていた普通自動車がゆるやかな右カーブを走行中、何らかの理由で横転し、左ガードレールに衝突した。車には10代の男女6人が乗っていて、このうち17歳の少女1人が死亡した。

現場は片側1車線の見通しの良い道路で、同署が詳しい事故原因などを調べている。

参加者からは「道路設備に問題はないが、道幅が広く、交差点が少ないためにスピードを出す車が多い」「カーブの前に減速を呼び掛けるマークなどを設置した方が良い」といった意見が寄せられた。

若者が犠牲となったことからヤングドライバーに向けての広報や講習の推進を提案する意見もあった。

同署管内では昨年、11件の交通死亡事故が発生。13人が亡くなり、県内ワーストとなった。

同署交通課の田譲治課長は「県内での死者の8人に1人が当署管内という厳しい情勢。昨年は若者が運転する車の事故と歩行者が犠牲になる事故が目立った」と傾向を分析。

若者が当事者となる事故について「運転に慣れてきたことでスピードを出すなどの無茶な運転をしてしまうのかもしれないが、各種広報を通じて『車は危険な物』という認識を呼び掛けていきたい」と話した。



        

 

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