富士市中野の法蔵寺は8日(日)、守護神堂祭典と「葛飾北斎が描いた駿州片倉茶園ノ不二(冨嶽三十六景)の景色を眺めてお茶の会」を同寺で開くことから、檀(だん)家だけでなく一般の来場を呼び掛けている。
祭典は午後1時〜4時に本堂で祈祷(きとう)を行う。お茶の会は午後1時〜3時に本堂北側の高台で行う(無料)。
北斎が描いた「冨嶽三十六景」のうち、「駿州片倉茶園ノ不二」の描かれた場所については、複数の説が挙げられている。
このうち、同寺北側の高台は、片倉という地名をはじめ富士山や水の流れ、茶畑、高台の稜線など、作品との共通点がある。
お茶の会では、説の実証を目指す市民プロジェクト「富士市に残る北斎の足跡を辿(たど)る会」がパネルを用いた解説をするほか、無農薬の茶を提供し、記念品をプレゼントする。同寺では「世界に影響を与えた北斎が描いた景色に思いをはせ、一服の茶を楽しみながら、芸術の源泉を体感してもらえれば」としている。
富士市 法蔵寺 4月8日に北斎ゆかりの地でお茶
(2018-04-04 18:00)