富士市伝法の市立博物館(愛称・富士山かぐや姫ミュージアム)では、市制60周年&リニューアル10周年記念展「富士山へ帰るかぐや姫」を開いている。11月8日(日)まで。月曜休館。祝日は開館して翌日が休館。
平成28年にリニューアルした際に愛称が付けられ、常設展「富士山とかぐや姫」を新設。記念展では、普段は写真パネルやレプリカで展示している貴重資料の実物を並べている。
室町時代から富士山南麓に伝わるかぐや姫の物語は、かぐや姫が月ではなく富士山頂へ帰り、追い掛けてきた帝と結ばれ、その正体は浅間大菩薩だったというもの。
かぐや姫が記された『竹取物語』は日本最古の物語とされ、西暦900年前後に書かれた。慶長年間(1596―1615)に版本、1600年代に整版本、さらに絵入りの版本も刊行されて多くの人に読まれた。彩色された絵入りの奈良絵本も刊行。絵巻物で作られたものは華麗で上層階級向けの特製本だった。
一方、中世には〝かぐや姫〟を思わせる〝女〟が富士山に帰る物語が存在。富士山へ帰るかぐや姫の物語は、富士山の由来や伝説をまとめた『富士山縁起』に記された。
会場には今泉に存在した東泉院伝来の巻子本『富士山大縁起』(市指定文化財)、色鮮やかに彩られた奈良絵本や絵巻物などを展示。中世や近世に富士山とかぐや姫の物語について論じた典籍もある。
このほか、ミュージアムのキャラクター「ふじかぐちゃん」をはじめ、現代におけるかぐや姫のイメージも紹介している。
博物館リニューアル10周年「富士山へ帰るかぐや姫」

