富士市蓼原町のふじ・紙のアートミュージアムで展覧会「紙の美Ⅲ」が開かれている。地元企業とミュージアムがコラボし、植物由来の新素材セルロースナノファイバー(CNF)を取り入れた紙を用いた立体作品を展示。産業と文化芸術の視点から紙の新たな可能性を発信している。
CNFは木材などの植物から取り出した直径1―数10ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)の繊維状の物質。原料にCNFを混ぜることで軽くて強度のある紙ができる。市は産学官連携でCNFの普及や実用化促進に取り組んでいる。
展覧会は「思考する立方体」をテーマに漆畑勇司館長が企画し、大昭和加工紙業が立方体の11種類の展開図を制作。CNFが幅広い分野で活用されることを表現した。立方体を積み上げ、壁から飛び出すように配置した作品もあり、今後の展開への期待を込めた。
漆畑館長は「展覧会を通じて、紙を作る企業の皆さんに芸術・文化に触れてもらうきっかけになればうれしい。創造性や発想力を大切にしていくことで、次世代の紙の開発や製紙業の発展にもつながるのでは」と話した。
会期は6月28日まで。午前10時―午後6時。4月20日、5月18日、6月8日は休館。観覧無料。
紙のアートミュージアム 紙の美Ⅲ

