市民有志による舞台芸術団体One Heart PROJECT(OHP)は4日と5日、ミュージカル「APassage Point(パッセージ・ポイント)」を富士市蓼原町のロゼシアターで上演した。
小学生を含む市民キャスト約40人が出演。起業した4人の女性を中心に織りなす奇想天外で予測不可能なコメディーを、オリジナル楽曲の歌唱やダンスと共に披露した。
出演者は5月から稽古を重ね、多彩なミュージカルナンバーの歌唱や躍動感あるダンス、軽妙な台詞の掛け合いなどを磨いてきた。
物語は幼なじみの女性4人組を中心に展開。アパレル業界での成功のため、「恋愛禁止」「週一断食」「睡眠五時間」という三つの誓いと、男装で仕事などの奇天烈なアイデアを実践する4人の姿をコミカルな演技で表現し、客席を沸かせた。
開幕前にはOHP代表の小野美紀さんが巨大なヒマワリを手にした奇妙ないでたちで登場し、軽妙な口上で笑いを誘った。
衣装や小道具などもメンバーが丹精込めて制作した。
OHPはおととし25周年を迎えたロゼシアター市民創作ミュージカルのキャスト・スタッフが「もっと幅広い活動をしたい」と立ち上げた。心を一つにして物事を成し遂げる―との思いを込め、団体名を名付けた。
本年度から演劇やミュージカルの上演に加え、福祉施設でのボランティア公演、親子向けミュージカル体験レッスン、小学生対象のミュージカル教室など、さまざまな活動を展開。市民の手による舞台芸術の創造や地域の文化振興に取り組んでいる。
市民有志がミュージカル オリジナル楽曲やダンス披露

