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記者ひとり言 「作品展での会話から」 (田)
芸術の秋―。現在富士市では総合文化祭、富士宮市では芸術祭が繰り広げられている。展示会場を回りながら、多くの人が多様な芸術に親しみ、楽しみ、それを生きがいとしている人も少なくないことをあらためて感じた。

これまでに数々の作品展を取材させていただいた。初めて目にするジャンルも多く、見入ってしまうこともしばしばある。

そんな中、ここ数カ月で訪れた富士市内の作品展会場で、同じような話を続けて聞いた。

それは、「作品を発表する場所がない」という内容。公共施設内のギャラリーは会場の予約が一年前からで取りにくく希望者が多いということや、ほかの会場は自分たちのような小規模のグループには広すぎ、使用料金も高すぎるといった話だった。

店舗に併設された会場については、駐車場や立地の問題、作品の数や大きさが限定されてしまうことなども挙げていた。

「人が集まりやすく、高齢者も足を運べる所で」「負担にならない使用料で」「小さいグループでも気軽に発表できるような場所を」とそれぞれの願いを聞いた。「でも、どこに言えば改善されるのか…」とも話していた。

市内には、規模もジャンルもさまざまなグループが多々ある。同様の悩みを抱えている人は少なくないだろう。

作品展は来場者の目を肥やし、心を豊かにするだけではない。創作の輪を広げるきっかけになり、「皆さんの反応が励み」「この日のために頑張ってきた」という出品者の笑顔と次への意欲にもつながる。

展示に限らず、芸術に親しめる場所がもっと充実することを願う。

[2007-10-14-18:29]
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