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記者ひとり言 「戸塚氏の受賞に思う」 (宮)
富士市の名誉市民第1号で、素粒子物理学者の戸塚洋二氏に、2007年米国ベンジャミン・フランクリンメダル(物理学)が贈られることが決まり、4月26日、同国ペンシルバニア州フィラデルフィアのフランクリン科学博物館で授賞式が行われた。

受賞理由は、ニュートリノ振動現象の解明と、ニュートリノに質量があることの証拠を見つけたこと。

同賞は米国で最も歴史と権威のある賞の一つで、過去の受賞者には、第1回の1915年にT・エジソンがいる。ほかにも1935年にA・アインシュタイン、2003年には小柴昌俊氏が受賞している。

後者二人をはじめ、同賞を受けた研究者は、ノーベル賞に輝く人が多く、ノーベル賞への登竜門とされる。

未来のノーベル賞受賞発表ともいえる今回の受賞に、富士市民として大いに興奮した。

戸塚氏に関して、記者が小柴氏の2002年ノーベル賞受賞記念講演を聴いたときの話を思い出す。

このとき小柴氏は、研究室で採用する大学院生の選択基準を話した。その基準は、グラフの横軸にテストの点数をとり、縦軸に熱意をとるというもの。より右上に2つの項目の交点がくる学生が有望株ということだ。

戸塚氏の場合はというと、かなり縦軸側に偏ったものだったらしい。ここから、学問への情熱にあふれる、氏の姿が思い浮かぶ。

小柴氏が東大をビリで卒業したという有名なエピソードとも考え合わせ、超一流の仕事に最も必要とされるものは何か―に思いをめぐらした今回の受賞だった。

[2007-05-15-02:00]
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