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記者ひとり言 「常葉菊川Vに活性化の期待」 (杉)
常葉菊川が、県勢として29年ぶりに甲子園を制した。

監督は、29年前に優勝した浜松商のキャプテン、総監督が、当時の監督だったという巡り合わせ。粘りの浜商≠ニいうかつてのチームカラーは、ユニホームが変わっても継承されていた。

ファンも知るように、常葉菊川の野球は送りバントを使わない攻撃に特徴がある。監督曰く「毎日のスイング練習を生かしたい」―は、信頼の表れでもある。

平成7年の夏の大会に出場した韮山の監督(現富士宮北高野球部副部長)も送りバントを使わなかった。「自分を信じ、仲間を信じること」をモットーに県、そして甲子園の三回戦までを戦った。

両チームに共通している「信頼」の裏付けには技術がある。バント無しの野球も優れた技術とたゆまない練習の表れであり、全国区のチームでも、必ずしもまねできる芸当ではない。

しかし、全国区では無名の常葉菊川が、仙台育英や大阪桐蔭という優勝候補に競り勝ったのは粘りにほかならず、希望枠出場で勝ち進んだ大垣日大との決勝は、かつて高校野球に抱いた泥臭さを思わせるゲーム内容だった。

現代の高校野球は、あか抜けしている。県レベルでみれば常葉菊川もあか抜けた存在だが、洗練されているのは技術だけではないことが、今大会で証明された。

常葉菊川の選抜優勝を起爆剤に、低迷していた県高校野球界が活性化することを、ファンの一人として期待している。

[2007-04-05-23:28]
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