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記者日記 「日本一のシラスで誘客推進を」(杉)
「日本一高いけど、日本一うまい」。

富士市の看板漁業であるシラスの水揚げ状況を尋ねると、田子の浦漁業協同組合の組合長は、地場産品をそう形容した。

駿河湾は、シラスの産地として知られているが、漁の仕方は異なり、同漁協のシラスは一艘(そう)曳きといわれる漁法形態で鮮度を保っているのが特徴。

ほとんどが地元で消費されているが、市内のスーパーや大型店では、値段が高いせいか取り扱われていない。

日本一のシラスを味わってもらおう―と、同漁協では毎年9月下旬に「しらす祭」を開催。シラスどんぶり(千食限定)とシラスの販売を呼び物としたこのイベントは、午前8時の販売開始後、2時間足らずで完売するという人気ぶりだ。

好評を受け、ことし3月、同漁協内に生シラスの直売所ができた。現在は不漁のため休業中だが、支持層が広く、問い合わせが後を絶たないという。

富士市は、平成16年度事業として観光交流まちづくり計画を立ち上げた。この中に田子の浦港・海の駅プロジェクトを盛り込み、商業施設の集積を図っている。

港周辺では、今でもカーフェリーの撤退を惜しむ声があるが、座して誘客推進は成しえない。漁協のサービス業への参入がネックになるなら、観光交流事業としてシラスをアピールできないものか。

日本一のシラスを眠らせるのは、あまりにも惜しい。「しらす祭」の盛況ぶりをみれば、だれもがそう思うはずだ。

[2006-09-16-01:08]
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