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記者日記 「先送りなし市町の合併」 (渡)
富士川町長選が終わり、富士市と富士川町の合併検討が加速しそうだ。町内では町民アンケートに続いて、町長選でも富士市との合併推進の姿勢が鮮明になった。

背景には町財政の厳しい実態がある。町は集中改革プランを策定して行財政改革を進めているが、試算では平成21年度末の段階で11億7000万円の赤字となる見通しだ。

改革を行っても収支のバランスが取れないのは、歳入減額に歳出抑制が間に合わない事情がある。

人件費や物件費、公債費をさらに抑制しても扶助費や繰り出し金は増加する。赤字補てんのために町の預金ともいえる財政基金を切り崩すことになるのだ。

財政の健全化のみを推し進めれば、町民への著しいサービス低下を招く。町民にとって合併は将来の生活をかけた問題である。

一方で富士市民の反応はいま一つ盛り上がっていないのが現状だ。「市町合併によるメリットはない」とする見方もあるが、将来的な展望では市町の合併は大きな意味を持つ。

「富士川町は富士市の西の玄関口になる」と話す富士川町長。富士川サービスエリアのETC、富士川楽座、富士川町総合体育館、古谿荘など、人々の交流拠点の多さを強調する。

合併新法では合併した年度に応じ、普通交付税額の算定特例(合併算定替)が受けられる年数が決まるが、この恩恵も無視できない。

合併は住民不在であってはならないが、住民の将来を考えれば、結論はもう先送りできない。

[2006-06-02-01:53]
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