携帯サイト  QRコード
  

富士市のヒノキが沖縄へ 帆掛け船のマスト用に提供

(2016-12-12 18:00)

レースで帆走する沖縄の伝統的小型漁船サバニ(提供写真)
レースで帆走する沖縄の伝統的小型漁船サバニ(提供写真)

来年7月に沖縄県で開かれる「第18回サバニ帆漕レース」(実行委員会主催、那覇市・座間味村共催)に出場する帆掛け船のマストに、富士市のヒノキが使われることになった。

富士市と市森林組合が、ヒノキのPRと間伐材の有効活用の一環として、富士山麓の市有林の間伐材を無償提供した。12月11日、実行委と出場チームの約10人が大淵の林内から約40本の原木を搬出した。

実行委は、原木を約3カ月かけて乾燥させ安定性を増した上で、要望のあった出場チームに1本ずつ配る。

富士山麓のヒノキは、養分の少ない溶岩地でゆっくり成長するため年輪が詰まっており、堅さとしなやかさを併せ持つ。実行委の?畑薫さんは「これまでにない最高の適材が手に入った。いいレースになる。協力に感謝し、さまざまな形で富士市とヒノキのPRに努める」と語った。

提供したのは今年9月に26年生のヒノキ林約1haを間伐した際に出た残材。採算が見込めないため、林内に残して土に戻す間伐材の一部で、市は「このような残材を一般の人に提供することはないが、今回は地元材PRのため特別に提供した」という。

レースは、沖縄に古くから伝わる伝統的小型漁船「サバニ」の操船技術の復活と帆走の再現を目指し、サバニを知る古老の知恵を次の世代に伝えるのが目的。座間味村古座間味ビーチから那覇港沖までの35.2kmで50隻のサバニをはじめ、伴走艇や観覧艇など総勢100隻以上のさまざまな船舶が帆走する。次回は2017年7月1日(土)と2日(日)の予定。



        

 

▲ ページトップへ

 

 

PR

 

■ fuji-news.net に掲載の記事 -写真などの無断転載を禁じます  Copyright(C)2003-2015 Fuji News All Rights Reserved.