71回目の終戦記念日を迎えた15日、富士市主催の「平成28年度戦没者追悼式」が同市蓼原町のロゼシアターで行われ、遺族ら約600人が恒久平和への決意を新たにした。
式典では、富士市遺族会(栗田穎会長)をはじめ、小長井義正市長ら市関係者、県関係者らが参列。先の大戦で犠牲となった市内の3697柱に献花した。
東京都の日本武道館で開かれた全国戦没者追悼式の中継放送に合わせ、同会場でも正午に黙とうを捧げた。
式辞に立った小長井市長は、犠牲者の冥福を祈り、遺族の悲しみや苦労への共感の思いを伝えながら「市制50周年を迎えた富士市においても、市民のたゆまぬ努力により豊かな社会を築くことができている。その変貌と親交の歩みを英霊と共に見届け、喜びを分かち合うことができないことは大変に残念」と思いを語った。
その上で「私たちは平和への思いを新たにするとともに、戦争の惨禍が繰り返されることのないように、戦争の悲惨さと平和の尊さについて次世代に語り継いでいくことをあらためて決意しなくてはならない」と伝えた。
富士市 戦没者追悼式
(2016-08-15 18:00)