静岡県は3日、県内外の企業を対象に、県東部地域の立地環境や操業のメリットをPRするふじのくに産業見学会を富士市内の2ヶ所と沼津市内の1ヶ所で開催。製造業や建設業を中心に40人が、行政や企業の担当者から施設や設備について説明を受けた。
富士市内では、富士川河口から沼津市の狩野川河口間に設けている富士海岸堤防と中之郷の県富士川浄水場を見学。富士海岸堤防の見学は富士マリンプール付近で実施した。
中部地方整備局の遠藤久巳事業対策官が富士海岸について、延長22.9キロで堤防高は東京湾の平均海面よりも17m高く、日本一の高さを誇ることを説明。
富士海岸の特性を「海岸砂が海底谷に落込みやすい」「外洋の波浪が衰えずに正面から打ちよせる」と伝えた。
海岸の侵食防止策としては、4万〜6万立方mの土砂を運び込んでいることや、津波対策として県が発表した第4次地震被害想定を基に「富士市内の津波の高さはレベル1で3〜4m、最大クラスのレベル2でも5〜6mと想定されているため、津波は砂浜で止まり、堤防の高さまでは上がって来ない」と伝えた。
ふじのくに産業見学会 企業誘致へ安全性をPR
(2016-02-04 16:00)