富士宮市の富士山本宮浅間大社は9日、県指定文化財の拝殿で落書きが見つかったことを明らかにした。
さい銭箱がある拝殿入り口の朱色の柱に「本木気本」という意味不明の言葉が、何かでひっかいたように書かれた。一つの文字の大きさは縦横20?ほど。今月5日に職員が発見し、警察に通報するとともに、市や県に報告し、今後の対応について協議している。
いつ書かれたかは不明で、防犯ビデオの映像などで調査中。詳細が判明し次第、警察に被害届を提出するという。補修は文化財指定している県の指導を受けながら実施する。
同大社では「落書き被害はこの数十年間でもなかった。悪質ないたずらだが、文化財を管理する立場としては、守りきれなくて悔やまれる。再発防止を訴えるとともに、祖先から受け継いだものを大切に伝える文化財愛護の心をさらに広めたい」としている。