岳南鉄道の岳南江尾駅とJR東海道線の東田子の浦駅をシャトルバスで結ぶ、富士市の実験運行が6月1日に始まった。10月末までの平日の朝3往復、夜5.5往復運行し、通勤・通学者の利便性向上や東田子の浦駅周辺の渋滞緩和を狙う。
延べ6便運行された初日の朝、シャトルバスを利用したのは社会人のみ計5人。このうち岳南鉄道からJRに乗り継いだのは1人だった。
市都市計画課では、実験運行のチラシを全戸配布したり広報ふじに記事を載せたりして周知を図ったが低調なスタートとなった。担当者は、車による通勤が一般化している現状を指摘し「市民がシャトルバスを使う気持ちを引き出さなければ」と課題を口にした。