田子の浦港の浚渫(しゅんせつ)土砂をめぐって、最終処分地の1つに岩本山を挙げている県の方針の白紙撤回を求めている「岩本山の環境と水を守る会」は28日、「平成22年度総会」を岩松北まちづくりセンターで開いた。
岩松と岩松北両地区の歴代区長らが名を連ねる会員約50人が参加し、本年度も県に対して方針転換を訴えていくことを確認した。
県は16年、同港底質土砂の浄化対策事業で、ダイオキシン類を含んだ土砂100万立方メートルを、岩本山西側の砂利採取跡地に投棄する計画案を両地区に提示。
同会の前身組織「田子浦港浚渫土砂を岩本山投棄に反対する会」を中心とした住民の反対運動を受けて県は20年、ダイオキシン類を含んだ浚渫土砂の投棄計画を中止する方針を打ち出した。
一方で、ダイオキシン類を含まない浚渫土砂に関しては、岩本山を最終処分地とする方針に変更はないという。
岩本山の環境と水を守る会総会 浚渫土投棄反対で一丸
(2010-05-29 17:00)