富士宮市の須藤秀忠市長はこのほど、県庁で川勝平太知事に要望書を提出した。そのうち県ソフトボール場（山宮）の整備では、川勝知事から「県ソフトボール場を女子ソフトボールのメッカにしたい」との思いが聞かれ、要望内容についての理解を得たという。

県ソフトボール場は建設から１７年が経過し、施設・整備の老朽化が進んでいることから、一層の有効利用と平成32年の東京五輪・パラリンピックの事前合宿の誘致などを図るため、▽スコアボード改修▽外野芝生改修（人工芝化）▽屋根防水と内野フェンス塗装▽エアコンなど機械設備の更新▽洗浄装置付きトイレの整備―を要望した。

加えて世界遺産富士山を守るため、夏山登山期間中の富士山衛生センター（診療施設）の開設と管理・運営、登山指導や観光案内を担う富士山登山ナビゲーターの運営を県が行うように強く要望した。費用の財源として富士山保全協力金の活用を提案した。

富士山衛生センターは、市が県から補助金を受けて運営しているが、県側の３登山口で富士宮口にしかない診療施設という重要性などから、県に運営してもらいたい考えを示した。富士山登山ナビゲーターについても、各市町が運営しているが「３登山口での一括した対応が求められ、県で一体となった運営をしてほしい」とした。