富士市議会は13日、総務市民と環境経済の2委員会を開き、本会議で付託された平成27年度一般会計予算案などの審議をスタートした。
このうち、総務市民では、ふるさと納税制度などが取り上げられた。市では、27年度に同制度の特典を拡充する考えで、10万円以上の高額寄付者に対する特典を新たに設けることが明らかになった。
ふるさと納税は、個人住民税の一部を納税者が選択する自治体に回せるようにする仕組み。特産品や工芸品などを贈る特典を設ける自治体が増加し、近年注目が集まっている。
富士市では、制度をシティプロモーション事業として活用していくため、平成25年4月から市内施設の入場券や特産物の配布を開始。同年度は合計107万5000円が寄せられている。27年度の歳入では500万円を見込んでいる。
現在の特典は、寄附をした全員(市外者のみ)に富士川楽座のプラネタリウムわいわい劇場鑑賞券を贈呈。さらに1万円以上を寄付した人には3000円相当、3万円以上は5000円相当の富士ブランド認定品詰め合わせ、ユニークなトイレットペーパー詰め合わせ、特上煎茶、煎茶、みかん、富士梨、キウイフルーツなどを発送している。
市では、27年度に特典の相当額を増加させる予定で、10万円以上の寄付に対しては、3万円相当の特典を設ける方針としている。
富士市 ふるさと納税拡充へ
(2015-03-13 19:00)