官公庁の仕事始めとなった５日、富士市役所でも仕事始めの式が行われた。

部課長、統括主幹級の職員約３００人が出席する中、小長井義正市長が年頭のあいさつで訓示し、市民福祉の向上や市の発展に向け気持ちを新たにした。

小長井市長は厳しさの増す財政状況などを踏まえ「市民にもさまざまな場面で我慢をしてもらわねばならない一年になる。こうした状況だからこそ、市役所、職員は市民に見られ、期待される」と強調。「気を緩めることなく、市民の負託に応えられるよう自覚し、活躍してもらうことを期待している」と述べた。

さらに、昨年の市長就任以後に設けた５カ条の職員行動指針の再認識を促すよう指摘。特に、コスト意識の徹底を強調し「コスト削減によって予算が浮けば、相当の事業に転換していくこともできる。公共施設のファシリティマネジメント（効率的な管理）も待ったなしの状況。具体的に進めていかねばならない」と危機意識の共有を示した。