富士市は10日、田子の浦港周辺のにぎわいづくりを狙いに運用調査を進めている水陸両用バスのデモンストレーション走行と車両見学を行い、港内のデモ走行で市民120人が試乗した。
終了後には、ふじのくに田子浦みなと公園にバスを展示し、調査の参考とするため、参加者の感想や意見などを集めた。
デモ走行は、市の委託で富士急山梨バスが実施し、山梨県の山中湖周辺で運行している水陸両用バス「KABA2号」を使用した。陸と海をスロープで結ぶ前田船揚げ場を発着点に計5回運行し、各回とも港内を約15分かけて一周した。
市では地元の要望を受けて、本年度から調査を本格化させた。来年度は一定期間・ルートでの試験運行を含めて、事業の可能性や必要事項などを検証する計画。事業化する場合は民間活力を導入する方針とし、実施可能な条件を整えた上で、民間事業者の公募などにつなげるという。
・富士市 田子の浦港 水陸両用バス運用試験(2017-06-12)