ノウルシが咲き誇る増田さん所有の原野

浮島ヶ原にある私有地でノウルシの花が一面に咲き誇り、見頃を迎えている。

晴天時には富士山とノウルシの花、アシを積み上げた矢倉の共演が楽しめるとあって、自然愛好家や写真家などの注目を集めている。

ノウルシは沼のほとりや水田のあぜなど、日当たりが良い湿った場所に生える多年草で花を包む花びら状の黄色い苞葉（ほうよう）が特徴。現在は準絶滅危惧種に指定されている。ことしは３月下旬から咲き始めており、例年４月１０日ぐらいまでが見頃という。

土地の所有者は農家の増田美津子さん（江尾）。浮島ヶ原自然公園から北東に約２００ｍの田園地帯にあり、約３０００平方ｍの原野には元々ノウルシの花が群生していた。

７年ほど前、現地で富士自然観察の会のメンバーと出会って自然保護の思いに共感。枯れたアシを刈り取り、ノウルシの芽が出やすいようにして成長を助ける活動を続けている。