吉永地区各種団体連絡協議会は８日、吉永一小グラウンドで「東日本大震災追悼・復興の集い」を開催。約４０００本の竹製灯籠「竹かぐや」をともして犠牲者を追悼するとともに、復興を祈念した。

会場には日没前から多くの住民が訪れ、竹かぐやを横６０メートル、縦３０メートルに配置し富士山をデザイン。「忘れない」の文字も添えた。

午後６時に点火を始めると、約40分後にはすべての竹かぐやに明かりがともり、来場者は黙とうして犠牲者の冥福を祈った。

吉永一小の協力で点灯後に屋上が開放され、約２００人が入れ替わりで鎮魂の灯を目に焼き付けた。

会場には募金箱を設け、集まった義援金は、フードコーナーでの販売収益金とともに、宮城県仙台市の中野小学校へ寄付するほか、一部を昨年１０月に土石流で被災した伊豆大島へ送る。

主催の吉永地区各種団体連絡協議会は、同地区の２２団体、３５人で構成。「東日本大震災を風化させない」という思いを地域で共有しようと、昨年、集いを企画し継続開催した。