冬に?氷の花?を付ける植物シモバシラの観察会が22日、富士宮市上井出の天神山自然観察の森(自然公園)で開かれた。約30人が集まり、早朝の森を散策しながら自然の造形美を楽しんだ。
公園を管理する市と富士宮緑化事業協同組合が、園内の魅力をPRするために開いている恒例の観察会。シモバシラはシソ科の多年草で、枯れた茎が吸い上げた地中の水分が凍り付き、根元に霜柱を作る。冷え込みの強い冬の朝しか見ることのできない現象。
組合員と市職員の約10人が案内を担当し、小林召二理事長が草の特徴などを解説した。
参加者たちは幾つかの群生場所を回り、花や羽のようにも見える氷の結晶をじっくり観察していた。小林理事長は「市街地で霜が降りるような朝は、もっと大きな霜柱がたくさん見られる」と再訪を呼び掛けていた。
同公園は市内でも数少ない観察ポイントで、霜柱は12月〜翌1月ごろに見られるという。