9月27日(日)に開催を予定していた「第15回田子の浦漁協しらす祭」が中止になることが分かった。
不漁が続いている影響で、主催する田子の浦漁業協同組合では「いまだかつてないほど捕れない」と肩を落としている。
同漁協によると、今夏は特に水温の上昇が著しく、海の異変が直撃したという。
しらす祭は例年、県内外から1万人を超える来場者がある地域の一大イベント。ことしはディスプレー用の大型水槽を新装するなど来場者を迎える準備を進めてきた中での苦渋の決断となった。
しらす祭の中止は平成25年以来、2年ぶりのこと。経済効果の期待できる祭りの中止は、地域のとっても深刻な問題となっている。
一方、豊漁となった6月に一定量を確保できたことから、同漁協内にある漁協食堂(前田)は通常通り営業。捕れたての生シラス提供の中止は続いているものの、特殊な技術を使った急速冷凍で鮮度を保たせている解凍シラスによって昨年を上回る1日平均100食を提供しているという。
11月には、同会場で「田子の浦漁港 水産まつり」が開催される。同漁協は「水産まつりでは新鮮なシラスを届けたい」と巻き返しを願う。
田子の浦漁協 しらす祭中止
(2015-09-10 18:00)