富士市自殺対策推進会議の会合が28日、市役所で開かれた。
市医師会や市薬剤師会などの医療従事者、市校長会や市PTA連絡協議会といった学校関係者、県司法書士会、富士労働基準監督署、富士商工会議所、富士署などから委員13人が出席。SOSの出し方に関する教育に取り組むことを決めた。
当初、市当局では中学2年生を対象に「SOSを出せる勇気を持とう」と題した講座を計画。市職員が、大型スライドを用いながら本番を想定した講座を披露したところ、委員から内容や言い回しについて指摘が多く寄せられたため、内容を精査していくことにした。
講座は▽自分自身が将来のあるかけがえのない大切な存在であることに気づくこと▽ストレスの対処法を学ぶ▽つらいときはSOSを出してもよいことを知り、SOSを出せる大人を思い浮かべる―などが狙い。
委員からは「中学2年生は人間関係が複雑でストレスについてもよく分かっている。現場の実態を把握した上での内容にするべき」「保護者と事前に情報共有できるように」「命の大切さに重点を置いて」などと指南した。
富士市 自殺対策を考える
(2020-01-29 19:00)