モンゴルの高校生交流団が23日、吉原高を訪れ、同校生徒と一緒に授業に参加し日本の教育を体験したほか、放課後には部活動見学などを行い生徒同士の交流を深めた。
交流団は同国ドルノゴビ県などの高校に通う高校生40人と引率教諭5人。授業参加では、2グループに分かれて普通科理系2年生の物理と生物を受講した。このうち物理の授業では、音叉を打ち鳴らしたときの音の高さを、気柱共鳴装置を使って調べる実験に取り組んだ。
放課後には筝曲部や書道部の活動を体験したほか、運動部が練習する様子を見学した。同校2年の牧野太紀さんによる津軽三味線の演奏もあり、日本文化への理解を深めた。交流団は22日に来日し、29日までの8日間、県内の高校訪問や名所の見学、カヌー体験、県教育長への表敬訪問などを行っている。
県は平成23年に同国ドルノゴビ県と友好提携を結び、教育や文化、行政、経済、スポーツなどの多分野で交流を促進している。24年からは高校生の相互交流事業も始まった。
同校では平成6年に国際科を創設して長期留学生の派遣や受け入れに取り組んでいるほか、台湾の馬公(マコウ)高校と姉妹校提携を結ぶなど、相互交流に注力。国際交流に向けた取り組みが評価され、訪問校に選ばれた。