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吉原工高の3年生 福祉機器コンテスト2012で最優秀賞

(2012-10-23 10:00)

最優秀賞に輝いた機器と開発した生徒4人
最優秀賞に輝いた機器と開発した生徒4人
8月に開催された「福祉機器コンテスト2012」で、吉原工高の機械科3年生4人が製作した『ハンド君弐号機』が学生部門で最優秀賞に輝いた。

同コンテストは、障害者、高齢者のために新しく開発された福祉機器を発掘するとともに、学生を対象とした啓発・普及を通じて福祉機器に関する認識と参画を促進することを目的に開催されている。

同高メンバーは澁谷さんのほか、鈴木聖基さん、鈴木雅哉さん、石原静也さんの4人。回す、ねじる、保持など基本的な指手動作の訓練用機器『ハンド君弐号機』を出品した。

指手の障害や知的障害者などの脳の活性化、機能回復を目的にした同機器は、アクリル性ボードに配置したペットボトルのキャップと大きさの異なるボルト、ネジなどを手やスパナ、ドライバーなどの工具で回すとLEDライトが点火し、適度な締め、緩め加減を視覚的に確認できる仕組み。

タイマーも設置し、締めたり緩めたりするのに要する時間を把握できる上、訓練として規定時間内に作業を達成させることで、自閉症児の学習や作業能力の向上に配慮した。

4人は、3年生の課題研究として特別支援学校の支援機器製作を行う中で、5月ごろに特別支援学校や老人ホームを訪問。そこで物をうまく持てない入所者の姿や、指手の能力の衰えを問題視する施設職員の声を受け、リハビリのために役立てるものを―と同機器を考案。前年度の卒業生が同様の訓練用機器を製作していたことから、『ハンド君弐号機』と名づけた。

今後、同機器は11月から福岡県で開かれる「第14回西日本国際福祉機器展」に展示されるほか、広く利用を促すよう同校のホームページで設計などを紹介していく予定という。

 

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