カーシェアリング協会 富士市内に支部を設置

(2023-05-23 19:30)

日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市、吉澤武彦代表理事)は22日、静岡支部を富士市岩淵に開設した。全国から寄付された自動車を利用し、災害時の被災者・支援団体向けの無償レンタカーや生活困窮者向けカーリース、高齢者等が対象の地域での共同利用(カーシェアリング)などの活動を展開。支え合いの輪を広げる。支部は全国で3カ所目。

同協会は平成23年の東日本大震災を受け、石巻市で発足。震災で多くの車が被災し、被災者の移動手段が失われた中、寄付車を活用して生活の足の確保に取り組んだ。

県内では令和3年の熱海市伊豆山の土石流災害や4年の台風15号による大雨災害の際に被災者・支援団体向けの無償レンタカーを実施。台風15号災害では延べ306件の貸し出し支援を行った。

一方、車の保管場所などの確保に時間を要し、発災から貸し出し開始まで2週間以上かかった。同協会では支部設置によって「1週間以内に貸し出しを開始できるなど、より迅速でかゆい所に手が届く支援が展開できるのでは」と期待を込める。

現在、同支部には軽自動車や普通乗用車、軽トラック、商用バンなど計37台を配備。今後は災害時の無償レンタカーのほか、▽災害時返却カーリース▽生活お助けカーリース▽ソーシャル・カーリース▽コミュニティ・カーシェリング―などを展開していく。



        

 

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