県富士工業技術支援センター(富士市大淵)と大興製紙(上横割)はこのほど、セルロースナノファイバー(CNF)を使った機能紙を共同開発し、化学薬品不使用の「ふじのくにCNFタオルペーパー」を試作した。
紙にCNFを加えて水に濡れたときの実用強度と良好な吸水性を確保し、抄紙時に紙力増強剤などの化学薬品を使わずに製造できるようにした。
同時にトイレットパーパーに近いほぐれやすさも兼ねそろえており、トイレに流せるほかリサイクルも可能。
化学薬品の影響がないので、肌の弱い人や子供にも安心して使用でき、食材の水切りといった調理や福祉分野の衛生管理などにも活用が期待される。
CNFは紙の原料のチップをさらに細かくしたものを原料しており、軽量で強く、チップを使う製紙業で扱いやすい特長がある。
CNFタオルペーパー 富士工技と大興製紙が試作
(2018-03-26 17:30)