富士信用金庫は２日、日本政策金融公庫とスタンドバイ・クレジット制度に関する基本契約を締結した。

海外進出を求める中小企業支援の一環で、企業の海外における資金調達をサポートする。

同日、同信金本部で契約調印式が行われ、小滝理事長は「新たな資金供給スキームにより、中小企業のビジネスチャンス拡大に寄与できると期待している」と展望を伝えた。

スタンドバイ・クレジットは、債務保証と同様の目的のために発行される信用状。同制度では、日本公庫が業務提携する海外金融機関に対し、企業が債務保証を受ける際に必要な信用状を発行する。

これにより、企業が立ち上げた海外現地法人は、海外金融機関における融資を受けることができ、現地流通通貨の円滑な調達が可能となる。また、スムーズな手続きに向けて、現地の日本公庫デスクがサポートに回る。

富士信金は親会社である取引先企業の債務保証を担うことで、日本公庫の信用状に結び付ける。

中小企業者は、日常取引のある同信金が申し込みから契約手続きまでのワンストップ窓口としながら、海外での事業展開において、日本公庫の信用力を背景とした資金調達を行うことができる。