万葉集の解説本 5月19日まで博物館で展示

(2019-05-02 16:30)

『万葉和歌集 校異五』を展示している
『万葉和歌集 校異五』を展示している

新元号「令和」の出典となった万葉集。富士市伝法の富士山かぐや姫ミュージアム(市立博物館)で、万葉集の解説本『万葉和歌集 校異五』が展示されている。19日(日)まで。午前9時〜午後5時。休館日は毎週月曜(祝日は開館)、7日(火)。観覧無料。

市立博物館は「展示されている解説本は文化2年(1805)に発行された。令和をより詳しく知り、身近に感じてほしい」と呼び掛けている。

令和の引用元となった「梅花の歌三十二首」の序文は「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かお)らす」。

初春のよき月に、外気はよく、風は和らいで、梅は鏡の前のおしろいのように咲き、蘭の花は香り袋のように薫(かお)っている―という意味になる。

天平2年(730)、歌人で大宰府長官だった大伴旅人が邸宅に同僚や友人を招いたうたげで梅に関する和歌32首が詠まれ、その際に序文として寄せたといわれている。

元号は7世紀の「大化」から数えて、「令和」が248個目に当たる。最も多く使われた漢字は「永禄」「寛永」などの「永」で29回に上る。「和」は20回目の使用だが、「令」は今回初めて。典拠を確認できる元号は全て漢籍から引用され、今回初めて国書から用いられたことも大きな注目を集めた。





        

 

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