富士市依田橋町の左富士神社にこのほど、依田橋村一里塚と記念碑が整備された。
同神社の秋祭り(お日待ち祭)が行われた10日には、町内会主催の除幕式が開かれ、関係者と地域住民が完成を祝福した。
一里塚は、街道の一里(約4キロ)ごとに土を盛った旅行者の道標。依田橋町はかつて依田橋村と呼ばれ、東海道34番目の一里塚が存在したと伝わっている。
町内では近年、県内外から訪れる旅行者が増加し、一里塚に関する問い合わせが寄せられていることから、位置の調査と塚の復元を検討してきた。
郷土史家から提供された古地図を参考に聞き取り調査を実施し、神社の北側50メートルほどの位置にあったと推定。交通安全への配慮から、一里塚は記念碑とともに神社境内への整備を決定した。