富士山本宮浅間大社の神職・鈴木雅史さんの著書『富士山頂の歴史』(エース出版)が、このほど発売された。
毎年夏に境内地の山頂奥宮での長期勤務がある同大社の神職としての経験をはじめ、所蔵の豊富な資料を基にした研究や郷土史家への取材などによって、新発見の資料も盛り込みながら歴史を深く掘り下げている。
鈴木さんは「富士山頂は一日で行き帰りするぐらいでは分からない世界がある」と語り、あまり知られていない歴史や魅力などをふんだんに盛り込んだ。
著者の鈴木さんは同大社の権禰宜(こんねぎ)を務める。愛知県出身で平成14年に皇學館大を卒業した後、京都祇園八坂神社に奉職し、22年に同大社に転任。幼少の頃から歴史研究が趣味で、富士学会や富士宮郷土史愛好会にも所属し、数々の研究発表をしている。
定価は1000円(税抜き)。富士、富士宮市の各書店で扱っている。