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重要文化財 古谿荘庭園を特別公開

(2015-02-09 17:00)

西洋的要素が用いられている建築の八角堂
西洋的要素が用いられている建築の八角堂
国指定の重要文化財である富士市岩淵の古谿(こけい)荘で8日、庭園の特別公開が行われた。

近代和風建築の粋を凝らしたといえる歴史的建造物や回遊庭園を目当てに、抽選で選ばれた約200人が参加した。

古谿荘は明治39年、宮内大臣を務めた田中光顕が別邸として建設。約5万3000平方メートルの敷地に3000平方メートル余におよぶ建築群が回廊で結ばれ、全体が完存している。

建物を見ると、全体は伝統的な和風意匠を採っているが、洋小屋の採用で木割を細くし、高い天井を確保するなど、近代的な技術も巧みに取り入れられている。

上質な材を使用し、給湯施設、水洗トイレといった先駆的な設備も導入。旧富士川町初の電灯などもあり、明治後期の貴顕住宅として規模、意匠、技術、材料の全てで最高級の遺構とされている。



        

 

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