富士宮市教育委員会はこのほど、山宮の山宮浅間神社で実施している試掘調査で、富士山を臨む遥拝所周辺から、石組みの階段状遺構と、祭事に使用されたと思われる12〜16世紀の多数の土器片が見つかったことを明らかにした。
市教委は「国と協議しながら、本調査につなげたい」としている。神社の古い様相や祭事の形態などの一端を解き明かす発見として、今後の詳しい調査が待たれている。
同神社は、富士山信仰の古い信仰形態をとどめる遥拝所があり、約1200年の歴史を持つ富士山本宮浅間大社の遷座元と伝えられている。登録が進む富士山世界文化遺産の構成資産の一つで、23年2月に国指定となった「史跡富士山」を構成する資産でもある。
市教委によると、遺構が見つかったのは、高さ約10メートルの高台にある遥拝所下の斜面で、参道階段の西側約10メートルの場所。幅1.5メートル、長さ7メートルの範囲で試掘したところ、遥拝所に向かって延びる6〜8段分の階段状遺構を確認した。
土器片は同じ場所から素焼きの陶器、白磁や陶磁などが出土した。格式の高いものが含まれていることから、重要な祭事だったとも考えられている。


