今年は辰(たつ)年。十二支5番目にして唯一の伝説上の生き物だ。龍は日本では龍宮にいる海神の一族、水神などとして尊ばれてきた。龍のことわざは「龍の雲を得るが如し」「龍は一寸にして昇天の気あり」といった英雄や非凡な者を表すことが多いようだ。人が龍をあがめ、憧れてきたことが分かる。
龍と言えば、吉永地区には郷土芸能「大龍の舞」がある。昭和51年、信州の諏訪大社に伝わる龍神伝説とスサノオノミコトのヤマタノオロチの神話に基づき創作、演出したものだ。3幕からなり「胴見せ」で八頭の大龍が人里に出現、異様で恐ろしげな姿を表し、「姫さらい」で娘を飲み込んでしまう。「大龍退治」でスサノオノミコトが登場し、大龍を退治、草薙(くさなぎ)の剣を得て終幕となる。
大龍の舞では、龍は悪役となっているが、かね太鼓に合わせて舞台狭しと舞い、変化していく姿は圧巻。東比奈諏訪神社大龍の舞保存会の松本光久会長は「大龍の舞ができたのも辰年だった。昨年の東日本大震災のような災いをふき飛ばすよう頑張って活動し、飛躍の年にしたい」と新年に期待を込める。


